循環器について

目次

循環器とは?

循環器とは、血液やリンパ液などの体液を身体に循環させるための器官の総称で、循環器系は、心臓・動脈・静脈・毛細血管・リンパ管で構成されています。

  • 心臓…全身に血液を送りだすポンプの役目をしている
  • 動脈…血液を心臓から身体の各部分に送り出す血管のこと
  • 静脈…血液が全身の臓器から心臓に戻っていく際の血管のこと
  • 毛細血管…動脈と静脈の間をつないでいる非常に細い血管
  • リンパ管…リンパ液が流れる管のこと

より詳しく見ていきましょう。

心臓

心臓は体の中心より少し左側の左右の肺の間に位置し、握りこぶし程の大きさです。重さは成人でおよそ200g~300g程度と言われています。心臓は右心房・右心室・左心房・左心室の部屋に分けられており、心房は血液を受け取り心室は血液を送り出しています。心拍数は1分間で60回~100回程度(安静時)であり、人により安静時の心拍数は違いますし、心臓の大きさや重さにも多少の違いがあります。

動脈

動脈は血液を心臓から全身に送り出す血管で、弾力性に富み柔軟性があるため高い血圧にも耐えることができます。人体最大の血管である大動脈は直径2cm~3cmであり、動脈の本幹となっています。

静脈

静脈は血液が全身の臓器から心臓に戻っていく際の血管のことであり、多くの静脈には一方方向のみ開いて血液の逆流を防ぐ、弁が備わっています。血液が心臓に向かって流れるときは開き、血液が逆流しそうなときには閉じることで、血液が心臓に戻るのを助けています。静脈は基本的に静脈血が流れているのですが、肺静脈のみ動脈血が流れています。

毛細血管

毛細血管は、動脈と静脈との間をつないでいる非常に細い血管のことで、体中の細胞に酸素や栄養を運んでいます。直径は8~20マイクロメートルであり、網目状になってつながっています。

リンパ管

リンパ液(リンパ液の主成分は血液中の液体成分である血しょう)が流れる管を、リンパ管と呼びます。リンパ管にも静脈のように弁が備わっており、リンパ液が一方向に流れるようになっています。※リンパ液は単にリンパと呼ぶこともあります。


動脈硬化による疾患について

動脈硬化とは、血管が硬くなって柔軟性が失われた状態であり、血管が詰まりやすくなったり、狭くなったりします。動脈硬化によって、狭心症・心不全・心筋梗塞などを引き起こします。


循環器科で診察する疾患について

循環器科では、ここまで紹介した循環器を治療する科であり、診察する疾患は下記が挙げられます。

  • 高血圧
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心臓弁膜症
  • 心不全
  • 不整脈
  • 脂質異常症 など

循環器に関係する症状として、胸痛・呼吸困難・息切れ・むくみ・動悸・眩暈などで受診されることが多いです。


まとめ:循環器とは?簡単に分かりやすく解説!~循環器内科で診察する疾患~

いかがでしたか?今回の内容としては、

  • 循環器は血液やリンパ液などの体液を身体に循環させるための器官の総称
  • 循環器系は心臓、動脈、静脈、毛細血管、リンパ管で構成されている
  • 動脈は血液を心臓から全身に送り出す血管。静脈は血液が全身の臓器から心臓に戻っていく際の血管。毛細血管は動脈と静脈との間をつないでいる非常に細い血管。リンパ液が流れる管をリンパ管と呼ぶ。

以上の点が大切なポイントでした。
循環器について知ることで、循環器内科も身近になったのではないでしょうか?
循環器のお悩みがありましたらご相談くださいませ。


糖尿病について

糖尿病外来のご案内

健診や人間ドックを受けたら「血糖値が高い」あるいは「尿糖が陽性」と通知が来たものの、どの医療機関を受診したら良いか迷っている方のために、当院では月曜と水曜の午前に予約制で糖尿病外来を開設しています。
糖尿病外来を担当している医師は、日本糖尿病学会専門医、日本内科学会総合内科専門医の資格を有しており、総合病院との連携も活用しつつ、より良い医療の提供を心がけています。
糖尿病の治療においては、血糖値を読み解きながら目や腎臓や心臓などへの悪影響を抑えて合併症を防いでいくこと、或いは合併症の進展を阻止していくことがポイントです。
私達のクリニックの存在が皆さんの糖尿病への取り組みの一助になれば幸いです。
*糖尿病外来以外の診療日にも糖尿病の診療を行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。


糖尿病について

糖尿病とは、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に恒常的に高い状態を示す病気です。
健診で尿糖が陽性となることで発見される場合もあります。
糖尿病には「インスリン依存型(1型)糖尿病」と「インスリン非依存型(2型)糖尿病」の2つのタイプがあります。
「インスリン依存型(1型)糖尿病」は、ウイルス感染や自己免疫により膵臓が破壊されておきる糖尿病です。5%の方が、こちらのタイプの糖尿病です。
「インスリン非依存型(2型)糖尿病」は、遺伝的な要因に加えて、食べ過ぎ、運動不足、ストレス等が加わって発症する糖尿病です。95%の方がこちらのタイプです。
糖尿病は初期には無症状のことが多いですが、そのままにしておくとやがて深刻な合併症(神経障害、壊疽、網膜症-失明も、腎症-透析も、脳梗塞、心筋梗塞など)を引き起こす危険性がある病気です。
早めの対策・治療が必要です。